歩くと疲れが取れません。健康のため歩いてますが、逆につかれます
足腰に鉛を埋め込んだみたいで、ず〜〜んと重くすぐに疲れてしまいます。
いつもの公園のベンチで休憩しますが疲れは取れません。逆に休んでしまった方が後半きつい感じがします。
このまま歩かなくなっていくと思うと怖いです。疲れずにウオーキングを楽しむ日は、来るのでしょうか?
疲れない歩き方。姿勢の力を使いましょう。
松乃わなり 整体師、通わせないセルフケアを24年。ジャングルと砂漠を950km走破した冒険家。著書11冊>プロフィール |
表情>肉体>心>内臓の順に壊れていき。治る順番も同じ。
表情から順番にやれば大丈夫です。姿勢の力を使いましょう。
猫背を軽く考えてしまう
猫背って良くないと知りつつも、軽く考えている節はあると思います。
僕がそうでした。30代40代で身体も心もボロボロだった頃。姿勢めちゃくちゃ悪かったです。
猫背、巻き肩、顔が前に突き出して滑稽な姿。お尻は緩んでガニ股O脚。
歩幅も狭くセコセコ歩き回る感じ。
しかし「猫背を治さなければいけない」とは1mmも考えてなかった。
「姿勢悪いよ」と言われても「そうだよね」と返事はするけど、これが当たり前になっていました。
年に1回くらいか、猫背を治そうと思って背筋を伸ばしてみて、でも肩に力が入って1分も保たずに猫背に戻ってしまう。
そして首の故障で手術宣告。
そんな僕の首を治してくれた女性整体師さん。
姿勢矯正で治った
あれほど酷かった首はだんだんと良くなっていき、その効果に驚き、僕も整体師になりました。
僕の整体のこだわりは姿勢。1に姿勢2に姿勢、3,4も5も全部姿勢!
そのくらい姿勢にこだわり、結果も数多く出してきました。
しかし、サハラ砂漠という極限の世界で、僕は猫背になっていました。
サハラ砂漠、猫背は死ぬと思った
ドキッとされた方もいると思いますが、このくらい脅しても良いでしょう。
人が壊れていく順番>表情>肉体>心>内臓
萎縮して表情が消え、姿勢が崩れ(姿勢が崩れたことすら気がついてなかった)そこからの変化は早く、心が折れて>内臓、食事を一切受け付けなくなった。
そして意識を失って倒れたのです。
どのくらい経ったのか? やがて意識が戻りました。
ラクダがいてぼんやりと眺めていました。そして気がつきました。
ラクダは歩く時に頭が揺れない歩き方をします。
僕は猫背で歩いていたのです。
そして意識を失った。猫背は死ぬと思いましたね。
ラクダの歩き方は側対歩
四つ脚動物の歩き方は2種類あります。
- 側対歩
- 斜対歩
ラクダや象、大型の犬などは側対歩という歩き方をします。前後の足が左右一緒に動かす歩き方です。頭が揺れにくい歩き方。
頭が揺れると体に負担がかかるので、大型の4つ足動物はこの歩き方なのです。
人間も山道を歩いて疲れてくると、自然とこの歩き方になります。ナンバ歩きってやつです。田植えの時もこれで歩きます。
猫背をむりやり治し歩き出した
ラクダは頭が揺れない歩き方をする。頭が揺れると足腰に負担が増えるから。
そこに気がつき、猫背をむりやり治しました。と言っても体力は限界だったので裏技を思いつきました。
帽子と背中のリュックサックをロープで繋いで、リュックの重さで頭を持ち上げたのです。そうやって歩き出しました。
写真は実際の写真とは違いますが、頭がしっかりと体幹の上に乗っていることが分かっていただければと思います。
奇跡が起きた
最初は動画のような歩き方でした(実際の動画です)
脚をひきづりながらあるいていますが・・・だんだんと歩けるようになってきたのです。
そして僕はサハラ砂漠250kmを完走する事ができました。
姿勢で崩れ、姿勢でV字回復したのです。
生涯ウオーキングは2ステップ体操で
歳は関係ない!2ステップ体操でバンバン歩きましょう
僕のサハラでの体験談、参考になりましたでしょうか?
人は悪い姿勢で崩れていく。
正しい姿勢で治っていくのです。
だから、歩き出す前に姿勢を正しく。歩いているときも姿勢良く。これで生涯ウオーキングが決まります。
さらに階段を使いたくなるのも姿勢です。階段を使って理想の体型に引き締める5つの方法
2ステップ体操とは?
ウオーキングの前や途中でもやる。正しく歩けリセット効果あり!
一つづつ説明していきますね。
1-アナトミカルポジション
アナトミカルポジションとは解剖学的立位と言って、筋肉や骨格の図はアナトミカルポジションで描かれています。つまり自然体なのです。
自然体は見ため年齢も若くします。見ため年齢を若くする鎖骨の3つの条件もチェックしておきましょう。
解剖学の本に描かれている筋肉図を見てみる
実はあなたもアナトミカルポジションを何度か経験しているかも。レントゲン撮影のときです。この姿勢が撮影の基本ポーズだそうです。
アナトミカルポジションの作り方
壁が真っ直ぐに立つガイドになります。
下イラストの左。骨盤を前傾と後傾に動かします。
下イラスト右端Cが正しい。肩甲骨が動きやすくなります。
ステップ1,2,3は、ウオーキングの前や途中休憩した時に行います。
下のイラストの姿になれたら、次はウオーキングストレッチです
2-ウオーキングストレッチ
歩き出す前にやっておきたいストレッチです。アナトミカルポジションからこのストレッチを行います。
つま先に注目。つま先を反らせています
太ももの前面に力が入り、骨盤を使った歩きがやりやすくなります。シューズを履いていてもこれは意識しましょう。
歩くことは全身運動です。しかし・・・
それは正しい姿勢で歩いたときの話です。
全身運動だからこそ、悪い姿勢で歩いてしまうと弊害が全身に出てしまうのです。しかしその弊害はすぐには感じない。長い年月をかけて蓄積されていくのです。
僕は幸か不幸か。サハラ砂漠という極限状態で、長い年月をかけて蓄積されていく悪い姿勢の弊害を5日で体験しました。
そして正しい姿勢で治っていく事も経験しました。
生涯ウオーキングは可能です。正しい姿勢になって歩けば良いだけです。
だから大丈夫です!
僕のおばあちゃんも95歳でこんなに元気。歩き回っています。
歌ってもすごい!