子どもの姿勢
落ち着きがない、集中できない子ども
意外な理由があるかもしれません。
落ち着きのない子どもの動きと、疲労回復の動きには共通するパターンがあるからです。
松乃わなりです。僕たちは幼稚園や小学校などで姿勢の授業を開催してきました。
授業に集中できない子どもたちは決まって姿勢が悪かったです。
しかし、
「姿勢が悪いから集中できない!」
「姿勢を良くしなさい」
単純なものではないと、感じました。
観察していると、集中できない理由は性格ではなく、疲れを回復させる行動ではないかと思えるシーンがたくさんありました。
疲れを回復させる行動
疲れた時に私たちが無意識に行う動きはパターンが決まっています。
落ち着きがなくじっとしていられない子どもたち
もしかしたら、落ち着きなくキョロキョロしているのではなく、疲れているので首を動かしているのかもしれません。
手遊びは腕と肩を動かしているのかもしれません。疲労回復のために。
大人も同じです。デスクワークで疲れたら首を動かし、両手を上に伸ばしたりしています。
それでも足りなかったら、立って腰を動かし、そして歩き回っています。
子どもなりに疲れと戦っているのかも
子どもなりに疲れと戦っているのかもしれませんね。
「ちゃんとしなさい!」と叱る前に、親子で疲れについて話し合ってみてはどうでしょうか。
疲れについて体験しながら話し合ってみよう
体育座りです。下のイラストを参考に、猫背の体育座り(左)と姿勢が良い体育座りをやってみます。
姿勢が伸びた正しい姿勢の体育座りは、おでこが膝に付きにくいです。
猫背の体育座りは、おでこが簡単に膝につきます。
これは落ち込んだときのポーズと同じです。
この体育座り。部屋の隅っこでやって見せてはどうでしょう。
「は〜〜もうだめ」
落ち込み感がお子さんに伝わるかもしれません。
ぐっと緊張する部分も違います
猫背体育座りはみぞおち付近が緊張します。
正しい姿勢の体育座りはヘソ下の丹田が緊張します。
緊張している部分が違う。立っているときも同じです
猫背はみぞおち付近が緊張しお腹は横に広がります。
正しい姿勢ではヘソ下の丹田が緊張しお腹は縦に伸びます。
お腹に手を当ててみると簡単にわかります。
疲れたときは上向きに寝る
フローリングなどで出来るだけ硬い床に親子で寝てみます。
関節が良く動く子どもの方が、長く寝れる可能性高いです。
これは全身の関節が動いて、1箇所に負担が集中しないように分散してくれているのです。
硬い床で寝るのは健康の秘訣です。関節が動きインナーマッスルが活発に働くからです。さらに・・・
上向きで寝ると複式呼吸になります。
お腹に手を当ててみましょう。ゆっくりのリズムでお腹が動いている。腹式呼吸で多くの酸素を体内に取り入れているのです。
腹式呼吸は疲労回復のための呼吸です。
親子でゆっくり上向きで寝る。お顔も緩んで良い表情になっています。楽しい時間ですね。