猿が木から降りて歩いた、 二足歩行

進化

人類の進化と姿勢

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猿が木から降りて歩いた、 二足歩行

松乃わなり

3,000万年前 12月29日15時7分ごろ? 我らがご先祖様は木の上で幸せに暮らしていました(と思う

) 

しかし私たちは今、木の上では暮らしていません! なぜ安全な木から降りて暮らすようになったのか? これこそが二足方向の始まりなのかも・・・

松乃わなり

整体師、通わせないセルフケアを24年。ジャングルと砂漠を950km走破した冒険家。著書11冊>プロフィール

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アフリカの乾燥化がはじまった

1,000万年前 12月31日5時2分ごろ

(日付は地球誕生から現在までの年齢46億年を1年に換算した目安です)

なぜ我らがご先祖様は楽園であった木から地上におりて二足歩行で歩き出したのでしょうか? 有力な説はアフリカサバンナ起源説です。

アフリカサバンナ起源説

2億年前に大陸大移動で大陸が分裂し、今のインドにあたる部分が5,000万年前頃にはアジアに衝突しヒマラヤ山脈を作り始めました。

1,000万年前にはヒマラヤの造山活動は活発になって高い山脈が誕生しました。

ヒマラヤ山脈に雲がぶつかって大量の雨が降り、山脈を超えた側は乾燥した空気しか流れなくなったのです。さらに造山活動は続き700万年前には標高5,000mを超えていたとか。

さらにアフリカ東武に形成されたグレートリフトバレー(大地溝帯)でインド洋からの湿った空気も遮られてしまったのです。

エベレストとインド洋のWパンチでアフリカは乾燥化が進んで、楽園だった熱帯雨林は徐々に姿を消し、森から草原へと変わっていったのです。

つまり、私たちのご先祖様が暮らしていた木の上の生活スペースがだんだんと減ってきたのです。

出典、Wikipediヒマラヤ山脈

猿が木からおりて二足歩行をはじめた

700万年前 12月31日11時20分ごろ

チンパンジーの祖先が分かれて二足歩行をし始めます。なぜそうしたかの決定的な理由は分かってないそうです。

猿と人を分ける違いは二足歩行です。二足歩行をきっかけに猿人 > 原人 > 旧人 >新人へと進化してきました。(ただし学術的にはほとんど使われてないそう)

新人

  • 猿人とは約600万年前にアフリカ大陸に出現し、約130万年前まで生息していただろうと考えられる初期の人類。
  • 原人とは猿人から進化して旧人へと進化したと考えられていたが現在ではどうも違うようです。
  • 旧人とは古代型ホモ・サピエンスでネアンデルタール人などすでに絶滅した多くの旧人類。
  • 新人とは現代型ホモ・サピエンスで私たちのこと。

猿人、アウストラロピテクス

400万年前 12月31日17時37分ごろ

時々地上を直立二足歩行で歩いて、でも生活は木の上だったそうです。

アウストラロピテクス

身長は120〜140cm、脳は私たちの約35%程度の500ml程度でチンパンジーとほとんど変わらないが、骨格から二足歩行で直立して歩く能力を持っていたようです。

二足歩行で歩けるけど生活は木の上だったと考えられています。

進化

アフリカの乾燥化で熱帯雨林の減少

夏、ヒマラヤ一体の上空には暖かく乾燥した空気が強い上昇気流を作ります。

この乾燥した大気がアフリカへと吹き下ろし、それまでは1年中雨の多かったアフリカは雨が極端に少ない季節が生まれたのです。

そしてこれが後の進化につながったのです。

雨が少ない季節と進化

アフリカの乾燥化はさらに進み一年中雨が降っていた熱帯雨林は消えサバンナ気候という一年の間で雨季と乾季がはっきりと分かれるようになりました。

雨季は植物が生い茂っていますが乾季は樹木は落葉、草原は枯れ種や根に姿を変えるため赤茶けた大地となるのです。

要するに私たちのご先祖様がこれまで主食にしていた木の実はガクンと減ってしまう。

それどころか安全な木の上の生活の場も無くなってしまい、勇気を出して危険な猛獣がいる草原へと食糧を探すために木から降りたのです。

腹が減って生き残るため私たちのご先祖様は大変な苦労をされたことでしょう。

そしてその事がきっかけなのか猿人、アウストラロピテクスが登場した400万年前から200万年の時を経て2種類の人類が登場したのです。

ここから私たちのご先祖様は進化のスピードを上げていくのです。すごいぞ!

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