猫背は命に関わると思った
僕は54歳の時に世界一過酷と言われる、サハラ砂漠250キロマラソンに挑戦しました。マラソン未経験での挑戦です。友達が勝手に申し込んだ(泣)
飲み会の席で、そいつの正面に座ったのが運の尽き。
スマホの画面を見せられて「申し込んどいたから」
「へ? 何を」
「サハラ砂漠の250kmマラソン。よろしく」
「いやいや無理でしょ。ありえない」
なんて事を言ってたら、周りで飲んでた連中が面白がって写真は撮るわ、SNSにとうこうするわ、シェアはしまくるわ。
収集がつかなくなってもうヤケクソで「出れやろーじゃねえか!」と出場宣言。

サハラ砂漠250キロマラソン
気温は日中45度、夜は5度まで下がります。水以外の物資は補給受けられず7日分の食料など、全ての物資を自分で背負って走り続けます。
装備を充実させると重くなるし、軽くすると生き延びれない。
5日目に意識を失って倒れました。
そのまま干からびて終わり。にはならず、意識が戻り、ぼんやりしているとラクダが歩いていました。
ラクダなどの大型動物は、頭が揺れない歩き方をします。足腰の負担を減らすためです。
気が付きました。僕は猫背でサハラ砂漠を250キロ歩こうとしていた。
姿勢には普段から気をつけているつもりです。しかしサハラの大自然と世界中から集まったトップアスリートに囲まれ、僕は完全に萎縮し、猫背になっていました。そして、意識を失って倒れた。
猫背はヤバイと思いました。命に関わると思いました。
しかし、自力で姿勢を整える力は残っていません。
そこで帽子と背中のリュックを紐でつなぎ、リュックの重さで頭を持ち上げ、背筋を伸ばしました。なんちゃって正しい姿勢です。
そして歩き始めました。
すると奇跡が起こりました。だんだんと体が動くようになってきたのです。これにはびっくり。
行けるかもしれない。表情が変わりました。さらに背筋が伸びました。歩幅が広がりました。
そして僕はサハラ砂漠をマラソン未経験で250キロ完走しました。
正しい姿勢って凄いと思いました。