落ち着きがなく集中できない子ども。意外な理由あるかも

姿勢

子どもの姿勢

1 2 3 4 5

落ち着きがない、集中できない子ども

意外な理由があるかもしれません。

落ち着きのない子どもの動きと、疲労回復の動きには共通するパターンがあるからです。

松乃わなりです。僕たちは幼稚園や小学校などで姿勢の授業を開催してきました。

授業に集中できない子どもたちは決まって姿勢が悪かったです。

しかし、

「姿勢が悪いから集中できない!」

「姿勢を良くしなさい」

単純なものではないと、感じました。

観察していると、集中できない理由は性格ではなく、疲れを回復させる行動ではないかと思えるシーンがたくさんありました。

疲れを回復させる行動

疲れた時に私たちが無意識に行う動きはパターンが決まっています。

疲れたらまず首を動かします
次に腕や肩を動かします
それでもダメな場合は立って腰を回します
それでもダメな場合は歩き出します

落ち着きがなくじっとしていられない子どもたち

もしかしたら、落ち着きなくキョロキョロしているのではなく、疲れているので首を動かしているのかもしれません。

手遊びは腕と肩を動かしているのかもしれません。疲労回復のために。

大人も同じです。デスクワークで疲れたら首を動かし、両手を上に伸ばしたりしています。

それでも足りなかったら、立って腰を動かし、そして歩き回っています。

子どもなりに疲れと戦っているのかも

子どもなりに疲れと戦っているのかもしれませんね。

「ちゃんとしなさい!」と叱る前に、親子で疲れについて話し合ってみてはどうでしょうか。

疲れについて体験しながら話し合ってみよう

体育座りです。下のイラストを参考に、猫背の体育座り(左)と姿勢が良い体育座りをやってみます。

体育座り

姿勢が伸びた正しい姿勢の体育座りは、おでこが膝に付きにくいです。

猫背の体育座りは、おでこが簡単に膝につきます。

これは落ち込んだときのポーズと同じです。

体育座り

この体育座り。部屋の隅っこでやって見せてはどうでしょう。

「は〜〜もうだめ」

落ち込み感がお子さんに伝わるかもしれません。

ぐっと緊張する部分も違います

猫背体育座りはみぞおち付近が緊張します。

正しい姿勢の体育座りはヘソ下の丹田が緊張します。

緊張している部分が違う。立っているときも同じです

猫背はみぞおち付近が緊張しお腹は横に広がります。

正しい姿勢ではヘソ下の丹田が緊張しお腹は縦に伸びます。

お腹に手を当ててみると簡単にわかります。

疲れたときは上向きに寝る

フローリングなどで出来るだけ硬い床に親子で寝てみます。

関節が良く動く子どもの方が、長く寝れる可能性高いです。

これは全身の関節が動いて、1箇所に負担が集中しないように分散してくれているのです。

硬い床で寝るのは健康の秘訣です。関節が動きインナーマッスルが活発に働くからです。さらに・・・

上向きで寝ると複式呼吸になります。

お腹に手を当ててみましょう。ゆっくりのリズムでお腹が動いている。腹式呼吸で多くの酸素を体内に取り入れているのです。

腹式呼吸は疲労回復のための呼吸です。

親子でゆっくり上向きで寝る。お顔も緩んで良い表情になっています。楽しい時間ですね。