健康のため歩いてますが・・・寄る年波?
だんだんと疲れやすくなってきました。
やがて「ハーハー」息切れが出始めます。体力足りない? だから頑張って歩き続けましたが・・・
今度は膝まで痛くなってきました。いつも歩くコースに公園があってそこのベンチに座って膝を休ませます。
でもそれも、休む時間が長くなってきました。今ではお尻に根っこが生えたみたいで動けません。
年にはかなわないのかしら、自宅でおとなしくしてなさいって事? さっそうと歩きたいです。
疲れない歩き方。結論です。
猫背を直しましょう、疲れにくく、ずっと歩き続ける事ができます。
僕は猫背が原因で意識を失って倒れたことがあります。サハラ砂漠でです。
サハラ砂漠! 「関係ない!」と思わないで、しばしお付き合いください。
松乃わなり 整体師、通わせないセルフケアを24年。ジャングルと砂漠を950km走破した冒険家。著書11冊>プロフィール |
あなたの悩みの原因と、サハラ砂漠の原因は、全く同じです。それは猫背です。
あなたが数年かけて感じてきた体の変化を、僕はサハラ砂漠で5日で経験してしまいました。
日本で暮らす5年、10年くらいの出来事が一気にやってきた感じです。まるで動画を早送り再生しているかのようです。
しかし、僕はある事を行ってV字回復を果たす事ができました。サハラ砂漠の250kmも完走する事が出来ました。
その方法は、僕が普段、日本でやっている方法と一緒ですし、僕のクライアントにも指導している方法です。
特別な事、難しい事などは一切ありません。砂漠という極限状態で難しい事は出来るはずもありません。簡単で、シンプルな事しかできないのです。
だからあなたも含め、誰でも出来ます。
簡単でシンプルだからこそ効果があります。ご覧ください。
猫背はゆっくり確実に壊していく
いきなりショッキングな書き方、失礼しました。しかしこれは事実です。
体の状態がアップダウンを繰り返しながらも、確実に下降線をたどって行きます。
僕は幸か不幸か? サハラ砂漠という極限の世界で猫背の怖さを身をもって体験できました。
その経験のおかげで僕は今の元気を得ることができました。
元気の元。
最初に知って欲しいことは人が壊れていく順番です。
表情>肉体>心>内臓の順
日本で暮らして起こることが、サハラ砂漠(極限状態)では何百倍ものスピードで起こりました
5年10年で起こることが、まるでタイムマシンに乗ったかのようにサハラでは5日間で起こったのです。
- 表情>顔から表情が消え
- 肉体>ボロボロになり
- 心>心折れます(このつらさは肉体の辛さ以上でした)
- 内臓>食事を受け付けなくなりました。(食事ほど辛いものはなかった)
この順番は日本で暮らしていても進行のスピードが違うだけで、おおむね同じです。そして次大切。
治っていく順番も同じです。
- 表情>希望が出てきた
- 肉体>回復し、歩けるようになってきた
- 心>いける!と思えてきた。
- 内臓>ゴールしてビールとステーキ食べた♪
あなたが今、足腰の痛みで歩くのが億劫になっている。しかしそれは何とかなります。歩けるようになります。
順番に整えていくのです。
表情>肉体>心>内臓の順にやると、元気に歩けるようになります。間違いなし!
人が壊れていく順番>表情>肉体>心>内臓
最初は表情から
サハラ
54歳のときにマラソン未経験のくせに無謀にも挑戦したサハラマラソン250km
マラソンとありますが殆ど歩きです。テクテクとひたすら砂漠を歩き続けます。
気温40度以上。朝と夜は10度以下まで気温が下がります。そんな極限の環境で水、7日間の食糧、サバイバル用品を詰め込んだリュックを背負い(重さは10kgにもなります)250kmを歩くのです。
そして・・・あまりの過酷さに意識を失って倒れました。5日目の事です。
きっかけは初日、萎縮して表情が曇った
圧倒的な大自然と世界中から集まったトップアスリートに囲まれ萎縮してしまったのです。
僕の顔から表情が消えました。能面のような顔であったでしょう。口数も少なくなり内にこもるような感じです。
ここから負の連鎖が始まったのです。
人が壊れていく順番>表情>肉体>心>内臓
肉体が悲鳴をあげる
きっかけは足のマメ、まともに歩けない
左右合計8個。猫背の負の連鎖の始まりでした。
足にできた8個のマメ(指に3ヶ所と踵に1ヶ所)2日目に全部つぶれて足は血だらけになりました。
激痛で足を庇うように前傾姿勢になって歩きます。その姿は完全に猫背です。
猫背ほど損をするものは無いと言い続けてきた僕が、猫背になってしまいました。
足は大切
姿勢矯正の仕事でずっと言い続けていることが足の大切さ!
これ車のタイヤに置き換えてみると分かりやすいです。タイヤが足です。
どんなに高性能のスポーツカーでもタイヤがすり減っていては性能を発揮することはできません。滑ってしまうからです。
私たちも同じで、足がしっかり地面をグリップしてないと立つことも歩くことも難しくなります。
極端な例では、雪の日に路面が凍結してたら歩くのは怖いです。「ツルッ!」と滑って転びそうで。
地面と体をつなぐ「足」
これがしっかりしているからこそ正しい姿勢で立てて正しく歩くことができるのです。
足にマメが8個できて血だらけになってしまった僕は、正しく立つことが出来なくなってしまったのです。
こうなると負の連鎖がどんどん進行して行きます。
姿勢が崩れ猫背>体の動ける範囲が3割減
猫背は(反り腰も)関節の動ける範囲が正しい姿勢よりも30%も減ってしまいます。
運動のパフォーマンスを落ちてしまいますし、血の巡りも悪くなってしまいます。血の巡りは体内の老廃物を洗い流すことでもあります。その能力が3割も減れば鉛のように身体は重くなって行きます。
完全に負の連鎖に入ってしまいます。
人が壊れていく順番>表情>肉体>心>内臓
心がやられる
がんばっても報われない。それが続くと辛い
日本では数カ所しか見ることが出来ない地平線が、サハラ砂漠では地平線だらけです。
最初は地平線の、そのスケール感に「おー」と叫んでいました。しかし・・・
血だらけの足を引きずりながら歩き続けても地平線だらけ。進んでも進んでも、変わり映えのしない景色に、心が重くなって来ました。
仕事や人間関係も同じだと思うのです。
頑張って何か小さなゴールをクリアする。「ご苦労様」「ありがとう」「すごいね」などの一言で疲れも吹き飛びます。
しかし・・・
何も言葉が無ければ。ガッカリします。
それが続いたとしたらどうでしょう? やってもやっても。頑張っても頑張っても。何も変わらない。心は折れて行きます。
声をかける習慣を
挨拶はもちろん。たった一言で良いので、お互いに声をかけあう事を大切にすれば、表情が明るくなります。そこから好循環が始まるのです。
人が壊れていく順番>表情>肉体>心>内臓
食べれなくなる
足のマメがつぶれ足のグリップを失い、車に例えるならタイヤの溝がすり減ってしまったタイヤ状態。まともに安全運転できない。
まともに歩けない。がんばっても歩き続けても変わり映えしない景色(せっかくの大自然なのに)にやがて心がやられる。
そして、食事を受け付けなくなってしまったのです。無理に食べようとしても喉を通らない。吐いてしまう。
入院された患者さんが点滴を受けている気持ちが分かった気がしました。
食事ほど辛いものは無いこと実感。食事の辛さに比べたら、心のダメージや肉体にダメージなど軽いものです。とにかく食事は辛かった。
この危機的な状況を僕はどうやって乗り越えたのか。
姿勢です。猫背をロープを使って無理矢理治して歩き始めました。
すると奇跡が起こりました。