整体の勉強中の方へ。屈曲,伸展などの解剖学用語をイラストで解説

解剖学の動き

屈曲,伸展など解剖学用語をイラストと動画で

整体を学ぶときには必須の知識ですがこれがややこしい。ややこしいからイラストと動画で解説しました。これなら分かりやすい。と思います・・・

体幹と首の動き

体幹の側屈

  • 体幹を横に倒す動きです。
  • 股関節の動きは最小限で脊柱の動きに沿ってお腹〜胸が動いていることがポイントです。腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、脊柱起立筋、腰方形筋などが動いています。
  • 50度程度の可動域がありますが個人差も大きいです。

首の側屈

  • 頭を横に倒す動きです。
  • 板状筋、胸鎖乳突筋、斜角筋群、頭板状筋、頸板状筋、脊柱起立筋などが動いています。
  • 50度程度の可動域があります。
体幹

体幹の後屈(背屈)

  • 体幹〜首を使って後ろに反らす動きです。空を見上げるような。
  • 股関節の動きはわずかでお腹〜胸〜首が主に動きます。

首の後屈(背屈)

首だけを動かして上を見る動きです。ストレートネックを改善するために大切な動きです。

後屈

体幹の前屈

前屈の方法は2種類あります。

  • 股関節の動きを最小限にして脊柱の動きだけで前屈する方法(イラストと動画はこちらです)
  • 骨盤の前傾を積極的に行ってから体幹を前傾させる方法です。

首の前屈

首だけの動きで下を見る動きです。

体幹

体幹の回旋

股関節の水平回旋(両足をクロスさせるような動きで骨盤を水平方向に動かす)が全体の5割を占める動きです。3割が肩甲骨。残り2割が頚椎と腰椎で担当します。

首の回旋

首だけで横を見る動きです。胸鎖乳突筋、斜角筋群、頭板状筋、頸板状筋などが動いています。

体幹

肩関節の動き

肩関節と肩甲骨の動きは違うので2つに分けてご紹介します。

肩関節の外転、内転

上腕が体幹より外側上方に向かって離れていく動き。上腕が体幹の方に向かって近づく動き。

肩関節の屈曲、伸展

上腕が前方へ向かう動き。上腕が後方へ向かう動き。

肩関節の外旋、内旋

上腕がその長軸を中心に外側へ回る動き。上腕がその長軸を中心に内側へ回る動き。

肩関節の水平屈曲、水平伸展

上腕が水平な位置で胸の方に向かう動き。上腕が水平な位置で胸から離れていく動き。

肩関節

肩甲骨の動き

肩関節の動きは肩甲骨の補助を受けながら動くために一緒に考えると混乱します。そのために肩関節の動きと肩甲骨の動きを分けて考えた方がシンプルです。

肩甲骨の挙上。

  • 肩甲骨を引き上げるような動きです、寒いときに肩をすくめる動きなど
  • 片手にカバンを持つと自然と持った側の肩は挙上する。
  • 重いカバン(旅行カバンなど)を持つと体幹も同時に側屈してくる。 カバンの位置を骨盤の中心に近づける事でレジスタンスアームを短くさせカバンの持つ負担を減らしているからです。
肩甲骨

肩甲骨の引き下げ

  • 肩を下方向に引き下げる動き、肩甲骨は下に動きます。
  • 脊柱を動かさずに肩甲骨だけを動かす事です、脊柱を動かすと側屈の動きが入ってしまいます。肩甲骨だけを引き下げ運動させるには肩甲骨帯周りの柔軟性が必要となります。
肩甲骨

肩甲骨の上方回旋

肩甲骨の下角が外側と上方へ向かって同時に動き、肩甲窩も上方へ動きます。

肩甲骨

肩甲骨の下方回旋

下方回旋は肩甲骨の下角が内側と下方へ向かって同時に動きます

肩関節

肩甲骨の外転

肩甲骨が脊柱から外側へ向かって離れる動き。

肩甲骨

肩甲骨の内転

肩甲骨が脊柱から方へ向かっていく動き。

肩甲骨

肘と手首の動き

手首

手関節の橈屈=(とうくつ)12〜25度

  • 手関節の外転とも言います。
  • 手関節(手首)を親指側に曲げる動作です。長母指屈筋、長母指伸筋長橈側手根伸筋、橈側手根屈筋、長母指外転筋などが動きます。

手関節の尺屈(しゃっくつ)25〜40度

  • 手関節の内転とも言います。
  • 手首を小指側に曲げる動き。小指伸筋、尺側手根屈筋、尺骨手根伸筋などが動きます。

手関節の屈曲(くっきょく)70〜90度。

  • 手関節の掌屈とも言います。
  • こっちへおいでみたいな動きです。

手関節の伸展65〜85度。

  • 手関節の背屈とも言います。
  • 手の平を反らせる動き。止まれっ!という動き。

肘関節の回内。70〜90度。

  • 手に持ったコップの水を捨てるような動きが回内です。ヒジ関節(橈骨・尺骨関節)が働きます。
  • 肩関節から動かすと
  • 肩関節の内旋となります。

肘関節の回外。80〜90度。

  • 回内の反対の動きが回外です。

手関節と指関節の屈曲

  • 手関節は屈曲70~90度、四指MP関節 は屈曲 85~100度曲がります。
  • こっちへおいで~っと人を呼ぶときの動きです。
手首

骨盤の動き

骨盤との股関節の動きは違うので2つに分けてご紹介します。

骨盤の動き

骨盤の動きは股関節や大腿部、腹腔の複合の動きになります。

骨盤の前傾。後傾

  • 腸骨稜が矢上面上で前方に傾く動きが骨盤の後傾です。反り腰や出っ尻の姿勢です。
  • 反対に腸骨稜が矢上面上で後方に傾く動きが骨盤の前傾です。猫背や腹突き出しの姿勢です。

骨盤の側方傾斜

前頭面上で片方の骨盤が上に、反対側の骨盤が下方に傾く動きです。

骨盤の水平回旋

水平面上で片方の骨盤が前方に、反対側の骨盤が後方に傾く動きです。

骨盤

股関節の動き

骨盤との股関節の動きは違うので2つに分けてご紹介します。

股関節の外転。内転

  • 大腿骨が正中線から外側へ離れる動きが股関節の外転です。
  • 反対に大腿骨が外転位から正中線へ向かう動きが股関節の内転です。

股関節の屈曲。伸展

  • 大腿骨が骨盤に向かって前方に向かう動きが股関節の屈曲です。
  • 反対に大腿骨が後方に骨盤から離れていく動きを股関節が伸展です。

股関節の外旋。内旋

足の親指が外側に向かう動きが股関節の外旋ですが膝関節の動きを排除して純粋に股関節の動きだけを指します。逆の動きが内旋です。45度の動きがあります。

股関節

膝の動き

膝関節の屈曲。伸展

踵がお尻に近づく動きが膝関節の屈曲です。逆の方向が膝関節の伸展です。

膝関節の外旋。内旋

下腿がその長軸を中心に外側側へ回る動きが膝関節の外旋。反対に内側に回る動きが膝関節の内旋です。

膝蓋骨の動き。転がり運動からすべり運動へ。

伸ばした膝を曲げ始めると最初は転がり運動で曲がります。この動きは膝蓋骨に現れます。 膝を曲げるにしたがって膝蓋骨が膝下に向かって移動していきます。

  1. 膝を20度屈曲で膝蓋骨の下端が大腿骨面に接触。
  2. 60度で中央付近が接触。
  3. 90度で膝蓋骨の中央から上面が接触。
  4. 最大屈曲時の135度まで曲げると膝蓋骨の内面、外面が接触。

膝蓋骨は膝蓋上嚢と膝蓋下脂肪帯に挟まれた形です。そのために姿勢が悪く膝が常に曲がった状態では膝蓋骨は癒着しやすいようです。

膝の動き

足首の動き

足関節の背屈 45度

足を反らせる動き。上向きで寝て脚を持ち上げるときは足の背屈が基本の動きとなります。

足関節の底屈 20度

上向きで寝て脚を床に下ろすときは足の底屈が基本の動きとなります。

ショパール関節と距骨下関節の外反

(足の小指側を持ち上げる動き)腓骨と脛骨と共同でわずかに動きます。

ショパール関節と距骨下関節の内反

  • (足の親指側を持ち上げる動き)腓骨と脛骨と共同でわずかに動きます。
  • 足趾(そくし)の屈曲、伸展

足首は底背屈はよく動き、左右横方向は動く範囲が狭いです

腓骨と脛骨が距骨をがっちりと抑えこんでいます。これによって足首の底背屈の動きは出来ても横方向には動きにくくしています。横方向の良く動いてしまうと捻挫の危険性が高まるからでしょうか?

距骨の前方が広がっているために足の背屈では足は左右に動かしにくくなります。逆に距骨が前方では広がっているために足の底屈では左右に動きやすくなっています。

でこぼこの道を歩く時に接地面責を増やす工夫でしょうか?

足関節

3つの自由を手にいれる

時間の自由、好きな場所にいられる自由、やりたい事ができる自由

松乃わなりです 治療系の整体を25年。

11月。今、能登半島に来ています。

元旦の大地震と、9月末の大雨水害の災害ボランティアです。

すでに1ヶ月以上も能登にいる事になります。能登半島の先端付近の珠洲市や輪島市が主な活動場所で、11月の後半までボランティア活動を行う予定です。

能登地震

地震で家が壊れ傾いたところに今度は大雨による大水害です。大量のヘドロが室内に流れ込み、家財道具や家そのものを引きづり倒していきました。

後に残ったのはヘドロに沈んだ家財道具たちです。

能登地震

床下には大量のヘドロが流れ込んできました。僕たちボランティアは高さ50cm。いいえヘドロの高さを引いて40cmの空間に入り込み、園芸に使う小さなスコップでヘドロをかき出して行きます。

狭いし汚れるし、首や肩、腰が悲鳴をあげるし、ましてや余震が来たら終わりです。

能登半島

能登の夜はとても星がキレイです。空全体が円球に見えます。

焼酎のお湯割を飲みながら、今日の出来事を振り返ります。「ありがとう」の言葉を頂けた。社交辞令ではない。魂からの「ありがとう」の一言

少しでもお役に立てて良かった。

そして僕は3つの自由に感謝しつつ寝袋に入って眠りにつきます。

3つの自由とは

時間の自由、

好きな場所にいられる自由、

元気で自由に動ける身体。

これが僕が大切にしている3つの自由です。

この話をすると、「お金は入ってないの?」と質問されます。

確かにお金は大切ですね。しかし、時間の自由、好きな場所にいられる自由、元気で自由に動ける身体。

この3つが揃うとお金の使い方が劇的に変わります。

楽しみながらお金を稼ぐ事ができているので、稼いだお金は楽しみに使うようになります。

逆に、ストレスを感じながらお金を稼ぐと稼いだお金でストレス解消に使いがちです。

そうです。お金の自由は、時間の自由、好きな場所にいられる自由、元気で自由に動ける身体に次ぐ4番目なのです。

この考え方に気がつき、僕はとても楽になりました。

3つの自由を得るには

時間の自由、好きな場所にいられる自由、元気で自由に動ける身体

時間の自由

東日本大震災のときにボランティア活動を通じて知り合った僧侶の方に、時間の使い方を教わりました。

1日は24時間。これを3で割ると8,8,8時間に。

8時間は、人様のために使いなさい(仕事や家事などです)

8時間は、自分の楽しみのために使いなさい(趣味や勉強などです)

8時間は、親から頂いた身体と心を労るために使いなさい(睡眠や心身のメンテナンス、運動などです)

好きな場所にいられる自由

パーソナルスペースを自分で選ぶ事のできる幸せ。

自分の部屋。お気に入りのカフェ。旅と旅行。好きな空間、居心地の良い空間。「良い気」を生み出してくれますね。

戸田

美しく元気な身体

姿勢ってとても大切だと思うのです。治療系の整体師として25年、通わせないセルフケアを指導し続けてきて、やっぱり姿勢です。

姿勢とペットボトル理論。

ペットボトルをつぶすと外見も歪むし、中のお水も歪んだ形になってしまいます。

ペットボトル

ペットボトルの形をキレイに整えると、外見もキレイ。中のお水もキレイな形に同時になります。

人に例えるとこんな感じです。「きゃ〜♪」と喜んでくれてモチベーションも上がります。美しい。

ビフォーアフター

3つの自由を得たらこうなった

時間の自由、好きな場所にいられる自由、元気で自由に動ける身体

60歳でサハラ砂漠や南米アマゾンのジャングルを950km走破しました。

ジャングル

64歳の今も元気バリバリ。体型も崩れずV字型の体型を保ってますし、バランス感覚も良し。

松乃

なぜか子どもにモテる♪

ジャングル

あなたも3つの自由を手に入れよう

87歳でも3つの自由。美しいです。

姿勢
3つの自由を得よう

時間。好きな場所。元気で自由に動ける身体。

全てこのホームページで学べます。