姿勢矯正の確認ポイント
骨盤の角度
骨盤の角度には前傾と後傾があります。前傾だと反り腰、後傾だと猫背の原因になります。
左右で角度の違いがあると足の長さの違いに繋がることがありますが、これは特に気にしなくても大丈夫です。

骨盤の締まり
骨盤が緩む主な原因は悪い姿勢と重心の位置が腰にないことです。
悪い姿勢をするとお尻の穴が緩むのが分かります。これは骨盤が緩んだ状態です。
この状態で歩くと、膝を軽く曲げないと歩けなくなり、さらに骨盤を緩めることになります。

骨盤の動き
骨盤は4方向に動きます:
- 前傾:これが過ぎると反り腰になります。
- 後傾:猫背やお尻が垂れる原因になります。
- 側方傾斜:つま先で地面を蹴るときの動きです。姿勢が悪く、この動きが原因です。
足音が大きい方は腸腰筋を使えていない可能性があります。伸ばした脚をゆっくり10秒かけて降りると腸腰筋を意識できます。 - 水平回転:キュッと締まったヒップは動きます。姿勢が悪くなると動きも悪くなります。
これらの骨盤の確認をポイントとし、正しい姿勢と動きを習得することで、O脚やX脚の矯正に繋がり、美脚を目指すことができます。
O脚矯正は(X脚も)姿勢矯正と同じです
最初に骨盤の角度、締め具合、動きを確認しましょう。
- 骨盤の角度:
- 骨盤の締まり:
- 骨盤の動き:
これら3つの要素が良い方向に迎えば年齢に関係なく美脚になります。


1 骨盤の角度
骨盤の前傾、後傾があって前傾だと反り腰に、後傾だと猫背になります。
骨盤の左右で傾き角度の違いがあると足の長さの違いの原因になりますが、これは気にしなくても良いです。意味のない事なので。

2 骨盤の締まり
骨盤が緩む原因は姿勢が悪く、重心が腰にない事が一番の原因です。
下イラストの姿勢をしてみるとお尻の穴が緩むのが分かります。これが骨盤が緩んだ状態です。
猫背や反り腰も、お尻の穴は緩んでいます。
その状態で歩くと、膝を軽く曲げないと歩けなくなってしまいます。これがさらに骨盤を緩めてしまいます。

3 骨盤の動き
骨盤は4方向に動きます。
骨盤の前傾。これが過ぎると反り腰になります。
骨盤の後傾。猫背はこれです。お尻が垂れる原因でもあります。
骨盤の側方傾斜。歩くときにつま先で地面を蹴るとこの動きになります。しかし姿勢が悪いとこの動きは出来なくなります。
足音が鳴り響く方は原因の多くがこれです。原因の多くは腸腰筋を使えていません。
持ち上げた脚を10秒くらいかけてゆっくり降ろしてみましょう。腸腰筋を意識できます。
骨盤の水平回旋。キュッと締まったヒップを作る動きです。これも姿勢が悪いと出来なくなります。

O脚と骨盤の関係
骨盤の角度,締まり,動きが絡み合ってO脚などの脚の歪みにつながっていきます。
- 骨盤の角度は前傾、後傾のように傾き具合です。
- 骨盤の締まりは、お尻が締まって(閉じて)いるか? 緩んで(開いて)いるか?です。
- 骨盤の動きは4方向の動きがありそれぞれの方向にスムーズに動いているかです。
これらが関係しあってO脚などの脚の歪みにつながっていきます。
O脚、ガニ股O脚、X脚をそれぞれ見ていきましょう。
O脚の骨盤角度,締まり,動き
- 【角度】骨盤は前傾して開いています。反り腰になる事が多い。
- 【締まり】骨盤は開きます(骨盤底筋が緩んだ状態)
- 【動き】肩甲骨の動きが悪いことが多く鎖骨の下に痛みを抱えている事多いです。
女性に多い脚の歪みです。膝は内側に捻れています

矯正のポイント
反り腰の姿勢がとても多いので姿勢矯正から入ります。
反り腰は肩に力が入って骨盤底筋は緩んだ状態です。人間の体は上半身が緊張すれば下半身は緩むように出来ています。
肩の緊張を先ずは取りましょう。これをやらずして骨盤を引き締める事は不自然です。
大腿四頭筋が緊張して骨盤を前傾させて膝にも負担がかかっている事が多いです。大腿四頭筋の緊張を緩めましょう。
同時に膝のお皿の動きをチェック、膝のお皿は米の字の方向に動きます(内側の方が動きやすい)


ガニ股O脚と骨盤の関係
中年以降に非常に多い脚の歪みです
- 【角度】骨盤は後傾して開いています。お尻が下がりやすい。膝は外側に捻れています。
- 【締まり】骨盤は開きます(骨盤底筋が緩んだ状態)下丹田も緩みます。
- 【動き】外足加重です。太ももの外側が緊張するために歩くときに膝が左右にブレやすい。

矯正のポイント
骨盤は後傾しています。その原因を作っているハムストリングスのストレッチを強化します。
ほとんどの方が猫背です。がんこな肩こりもあります。ガニ股O脚に限らず肩こりと足の歪みは関係が深いです。
猫背で頭が体幹の上に乗っていないので鎖骨に負担がかかっています。鎖骨の下を押してみると強い痛みがあるはず。この痛みは必ずとります。肩甲骨の動きの中心だからです。
ここまでやると脚に歪みは揃い始めます。


X脚と骨盤の関係
反り腰で足音が響く方に多い脚の歪み
- 【角度】骨盤は前傾して開いています。股関節〜膝が内旋方向に変位していますがX脚(イラスト右端)は外側に向いています。
- 【締まり】骨盤は開きます(骨盤底筋が緩んだ状態)
- 【動き】OX脚はくるぶしがつきにくくなります。内側加重が多い。
左からXO脚、OX脚、X脚)

矯正のポイント
骨盤が前傾しています。
そのために太ももの内側が緊張し強い痛みがあります。この痛みは必ずとります。
痛みの取り方は足の指(特に真ん中3本の指)をよくほぐすと痛みが軽減していきます(人間の体は不思議です)
骨盤が前傾しバランスを取るために頭が前に突き出ています。
真っ直ぐに立つ事を体験してもらい、できればそのままの姿勢(正しい姿勢)で1〜2分立ってもらい、どこに痛みなど違和感が出るかを聞きます。その痛みが出ないようにケアしていきます。ここまでやると脚は揃いやすくなります。


O脚と骨盤の共通点
O脚と骨盤の関係を【角度】【締まり】【動き】この3つで見てきました。これらに共通している事は姿勢です。
姿勢が悪いと腰にあるべき重心が腰よりも上に上がってしまいます。腰高なので不安定になります。家具などでも上が重たかったら倒れやすいですね。
腰高になると骨盤は緩みます。そして足腰に力が入りにくくなります。不安定になりそれが脚の歪みにつながるのです。