能登半島ボランティア報告

能登地震

今、能登半島の先っぽに近い場所に来ています

松乃わなりです

パイロットやCA、航空整備士などを目指す方が学ぶ、日本航空学園・輪島ベースキャンプにいます。(日本航空JALとは無関係です)

今日は大雨で、ボランティアは全て中止となりました。今も車の中でこのブログを書いていますが強い雨が降っています。車内も湿度が厳しいです。

以下は能登半島の現地情報です

1章:能登半島の被害状況

2章:支援での最大のネックは

3章:冬に向けての課題

昨日、能登半島入りしましたが、道路などのインフラはほぼ復旧している様子です。

ただし、地形全体が大きく歪んでいる。例えるならば

コピー用紙をくしゃくしゃに丸めて、それを広げてシワを伸ばしても、微妙にシワが残っている。

そんな感じです。

またこれから冬に向けて別の問題も発生します。別の問題については、この文章の3章にてご紹介します。

1章:能登半島の被害は

能登半島は半島の先端(北)に向かうほど被害が大きいようで、半島の先端に位置する珠洲市、能登町、輪島市、穴水町、志賀町でボランティアを募集しています。

能登地震

自衛隊の方達も災害派遣としてベースキャンプを展開しておられます。

能登地震

逆に能登半島の付け根部分、金沢市や高岡市、富山市では被害も無いようで、ボランティアの募集も高齢者の話し相手などです。

2章:能登半島の支援での最大のネック

能登へのアクセスかと

昨日もお伝えしましたが、とにかく遠い。道が険しい。これに尽きます。

関東からのアクセスだと中央自動車道で高速道路で日本海側を目指しますが
その真ん中を少し過ぎたところで、「中部山岳国立公園」を抜けるルートになります。

これが厳しい。

オレンジ色で囲った飛騨山脈、黒部ダムなどがある山岳地帯。ここが遠かった。もちろん道路はきちんと整備されていますが、とにかく遠い。

能登地震

道は整備されているとはいえ、緊張します。ガードレール突き破ったら、谷底に真っ逆さまです。

大型バスもすれ違いでギリギリです。

能登地震

コンビニもずっと無かったです。

途中トイレ休憩したら、トイレ掃除の女性と30分くらい話が弾みました。

トイレ掃除

70過ぎの女性ですが、背筋ビシッとして笑顔もとても素敵、お肌も綺麗でした。しかも明るい。

トイレ掃除、僕も5ヶ月間やりましたが、トイレ掃除をやっている方で姿勢が悪い人、見た事ないです。トイレの神様ってやっぱりいますね。

そういえば先週お会いした、89歳で車中泊しながら旅してた女性も姿勢が良くてお肌も艶があった。

やっぱり姿勢は大切だな。

3章:冬に向けての課題

能登半島の先端に向かうにつれて目立って来たのが、屋根を覆うブルーシートです。

雨漏りを防いでいるのでしょう。

能登地震

ただし、屋根全体を覆っているのはそれほどなくて、三角屋根の頂上付近だけを覆っていることが多かったです。

瓦屋根を覆うブルーシート。

能登半島の平均積雪量は、20~60cm程度。北陸地方の中でも比較的雪の少ない地域で、多い時でも20cm程度だそうです。

気候は日本海沿岸式で、冬は曇りがちの天候で雪の日が多いですが、対馬海流の影響を受け、気温は比較的温和。

それでもブルーシートが雪に耐えられるか?が課題になっているようです。

屋根の工事はお金がとてもかかりそうで、県としても頭が痛い問題なのではと感じました。