そもそも骨盤は歪みません。
もしも骨盤が本当に歪んだら、それはもう緊急入院の世界です。では骨盤が歪んでいるとは一体どんな状態なのでしょうか? これが分かると無視しても良い骨盤の歪み(正式には歪んでませんが)と、無視できない骨盤の歪みの違いが分かってきます。
「目次」
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そもそも骨盤は歪みません。
もしも骨盤が本当に歪んだら、それはもう緊急入院の世界です。では骨盤が歪んでいるとは一体どんな状態なのでしょうか? これが分かると無視しても良い骨盤の歪み(正式には歪んでませんが)と、無視できない骨盤の歪みの違いが分かってきます。
1無視して良い骨盤の歪みとは
1-1 足の開き方が左右角度が違う。
ほとんど心配なしです!
騒ぐほどのものではありませんし、お金を出して矯正を受けるものでもありません! たとえば下のイラスト。足の角度が左右で違っています。この違いを見て「骨盤が歪んでいる!!!」などと騒ぐ程のものではありません。人間、何十年も一生懸命に生きてきたら少しくらい違いやアンバランスがあっても不思議ではありません。

1-2 あの人は左利きだ!矯正しなきゃ!
「左利き! それは問題だ!矯正しなきゃ!」って、昔だったらあったかも知れませんが、左利きそれは個性です。脚の開き具合が左右で少々違うのも似たようなものです。だから足の開き方が左右角度が違うなどほとんど心配なしです!

2無視できない骨盤の歪みとは
2-1姿勢の歪み。
骨盤という姿勢の土台が不安定になって姿勢が歪んだ状態です。つまり無視できない骨盤の歪みとは姿勢の歪みのことです。
骨盤は姿勢の土台です。土台が不安定になるから姿勢が歪んでしまいます。これはじっとしてる時も、歩くなど動いている時もどちらも関係しています。
2-2 歩いている時に骨盤が緩んでいる(お尻が緩んでいる)
- 理想の状態 > 歩いているときお尻は軽く締まっている。> 立ち止まっても締まっている。
- 問題がある場合 > 歩いているときも立ち止まってもお尻は緩んでいる。
イラストは骨盤を使って正しく歩いている図です。骨盤が緩まず、しっかり締まって歩いています。

3-3 立ち止まっても骨盤が緩まず、しっかりと締まっています。


3そもそも骨盤の歪みとは
骨盤が歪んでいるのではありません。
お尻が緩んでいる状態です。
お尻は姿勢によって緩む締まるが変わります。前傾姿勢になればお尻は緩みますし、後ろに反りすぎてもお尻は緩むように姿勢が変化するとお尻は緩みます。
これを一枚のイラストにしたのが下イラストです。上半身が緊張し肩に力が入ると足腰は緩む。これが骨盤が緩んだ状態で通称「骨盤が歪んだ」です。つまり骨盤が歪んだとは姿勢が悪いと同じ意味です。


4無意識に骨盤を締めている
4-1 姿勢が良いとそれが可能です。
下のイラストは骨盤の動きかたです。4方向の骨盤の動きで無意識に骨盤を締める事が出来ていることが骨盤にとって理想です。この理想状態を作る事こそが骨盤矯正とも言えますね。
骨盤を締める、つまりお尻はキュッと締まっている事が大切なのです。逆にお尻が緩んでいる人を昔の人はこう言いました「ケツの締まりの悪い野郎だぜ」これこそが骨盤の問題です。そして理想はお尻が軽く締まっている状態を自然体で出来るようにすることです。意識して「はいお尻に力を入れて〜〜!」は練習だけの話です。

骨盤力の応用。
骨盤の理想状態は自然体でお尻は緩まず軽く締まっている事です。そのためには全身が関係します。たとえば
- 腰痛があると腰をかばうためにお尻は緩みます。
- 肩こりがきついと肩をすくめるような動作をするのでお尻は緩みます。
- O脚など脚の歪みがあってもお尻は緩みます。
腰に痛みがあればそれをかばう姿勢になりお尻は(骨盤は)緩みます。だとすると骨盤矯正は腰痛のケアが必須になってきます。O脚があれば同様にO脚矯正が必須になってきます。
目的と手段を明確にしましょう。
たとえば腰痛があって腰が緩んでしまう。
- 目的 > 腰痛をなんとかする事が目的。
- 手段 > 骨盤矯正。
と分けて考えることが大切です。骨盤矯正の目的はなんでしょうか? 何を変えたいのでしょうか? そこを明確にしないと結果は出にくいかと思います。
5無視できない骨盤の歪み。まとめ
足の角度が左右で違うなど「心配なし!」です。
足の角度の左右差が腰痛と関係しているのなら問題です。しかし足の角度に左右差があっても、腰痛などの問題が出ていないのならそれでOK。それは個性であったり癖であったりで受け入れてOK、心配いりません。理想の骨盤とは自然体で動いているときもお尻が軽く締まっている。この状態こそがもっとも大切な部分です。