人類の進化と姿勢
指先で物をつかむ事と心の関係
私たちは指(親指と人差し指)で物をつかむ事が出来ます。これは1,000万年ほどかけて進化させてきたのです。さらに指で物をつかむ行為は心の変化も引き起こしたのかも知れません。
指で物をつかむ、さらに心の進化3,200万年のドラマです。
松乃わなり 整体師、通わせないセルフケアを24年。ジャングルと砂漠を950km走破した冒険家。著書11冊>プロフィール |
最古の霊長類(猿や人)
6,500万年前 12月26日3時16分ごろ
(日付は地球誕生から現在までの年齢46億年を1年に換算した目安です)
この時代は恐竜の全盛期です。1億6.000万年もの間、地球上を支配していたのは恐竜で私たちにご先祖様はネズミのような姿でか弱い存在、恐竜に見つからないように夜間に木の影などを這いまわって餌を探していました。
恐竜の絶滅
6,500〜6,600万年前。メキシコ,ユカタン半島に直径約10〜15キロメートルの隕石が落下しました。時速1,000km超の熱風が森林を焼き尽くし、高さ300Mの巨大津波が地上を洗い流し、さらに大気中に飛び散った塵が太陽光線を遮り、次は猛烈な温暖化で1億6.000万年も繁栄してきた恐竜の時代は終わりました。恐竜だけでなく生物種の70%が絶滅したそうです。
そんな地獄のような中を私たちのご先祖様は生き残りました。世界最古の霊長類「ブルガトリウス」です。
世界最古の霊長類は木の上で暮らしていた。
ネズミに似ていますが骨格は猿に近いそうで、樹上生活を送っていたと考えられています。
物を握れるように進化
5,500万年前 12月27日16時44分ごろ
樹上生活をしていた私たちのご先祖様。幸いな事にこの時期には紅葉樹が発達し始めて木の実をつけ始めたのです。栄養が詰まった木の実。ご馳走の出現です。
「木の実食べた〜〜い!」「何がなんでも食べた〜〜〜い!」と考えたのでしょうご先祖様は。頑張って工夫をしました。その工夫が親指の位置を変える事でした。
食うために親指の位置を変えた!
(物を握れる(枝や木の実を握れる)ように進化したのがカルポレステスです。果実を食べる人という語源から来ています。親指の位置を変えて物を掴めるようになった。手先が器用になる始まりでしょうか。